読書感想ブ⑥:自分のアタマで考えよう 作者:ちきりん
背表紙の文章
ちきりん流・思考の11のルール
- いったん「知識」を分離すること
- 意思決定のプロセスを決めること
- 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと!
- あらゆる可能性を探ること!
- 縦と横に並べて比較してみること!
- 判断基準の取捨選択をすること!
- レベルをごっちゃにしないこと!
- 自分独自の「フィルター」を見つけること!
- データはトコトン追いかけること!
- 視覚化で思考を深掘りさせること!
- 知識は「思考の棚」に整理すること!
この本を読もうと思ったきっかけ
ホリエモンやマッキンゼーの本が並んである棚に一緒に並べてあって、その時は「ちきりん」さんのことを知らなかったけど、どんな人なのか、どういう本を書く人なのか知りたかったので手にとってみた。
この「ちきりん」さんは有名なブロガーの1人らしい。
月間100万から150万のページビュー数があるらしい。
すごい!
そのブログからこういう本を出版するまで繋がっていると思うので、ブログの力はすごいと思った。
ブログを書くことでここまで考える力がつくのだろうか?
「自分のアタマで考えよう」
という題名の通り、この本は情報に流されずに自分のアタマで考える方法について言及している。
背表紙に書いてある項目ごとに、それぞれ解説している。
こういった「考え方のコツ」は、ブログを書くことによって身につけたのだろうか⁉︎
自分もこうしてブログを書き始めてみて、生活の中で常に「ブログに書けることはないか」ということを考えるようになった。
何を書くかについて困ることはほとんどないように思う(むしろ書きたいジャンルや内容などの幅は広がっていく一方である)。
それと同時に、ブログを書く以上は自分の意見をなるべく書くようにしている。それは、自分の意見をいう練習でもあるし、そうしないと自分が書いている個性もでず、意味がないと思ったからだ。
そういう練習を積み重ねていくと、考える力はどんどんついていくように思う。
見るのと書くのでは全然むずかしさが違ってくる。
普段の生活になかでどこにアンテナを張るかもどんどん工夫しないといけない。
見やすくなるにはどうすれば良いか、他のブログをみたりして研究しないといけない。
そういったことの積み重ねが自分の考えるスキルにつながっているのかもしれない。
情報に流されず、自分で考える方法
今の世の中情報が溢れており、「このデータからこういう情報が読み取れる。」という間違った情報も多く流れているように思う。
「データはとことん追い詰めよう」の章には、見るデータも過去や未来と照らし合わせたり、少し別の指標に変えてみたり、他の国と日本とを比べたりすることで、全く違う結果を得ることができるということが書かれている。
というか、言いたい結果があって、それを裏づけするためにデータを意図的に作り出している節があるように思う。
なので、「こういうデータ(しかも権威があればなおさら)があるから本当だろう」と早とちりするのは間違い。
自分でデータを取得するのも今では簡単なのだから、別の視点で考えるようにデータを多く集め、自分で考え直した方が間違った情報に流されないように思う。
実は自分は大学では心理学を学んでおり、統計の授業もあったので、「社会調査士」の資格を持っている。
国税調査の結果から幾つかを取り出し、様々な説を組み立てるための方法を学んでいた。
そこで大事なのは、グラフの読み方や指標にする項目によって結果は間違えてしまうということ。
たとえば、グラフの数字がすごく小さいのに、視覚的に大きくすることで「大きな変化があった」と結論づけるのも、一つの勘違いを起こす原因になる。
授業中に一つ面白いデータを教えて貰った。
「大学生が大学で何を学ぶのか」というもの。
日本では、「言い訳をする力」が何年にも渡って向上していることがわかった。
原因についてはいろいろ考えることができるが、この結果は日本の大学らしく、面白いと思った。
知識は邪魔になるときもある
知識というのは、「他人が正しいとしたこと」の集まり。
なので、本当に正しいのかを自分で判断するには邪魔になることもある。
固定概念を生むので、ときには知識を捨てることも必要になると思う。
今まで当たり前になっていたこと、それをいったん否定することで、新しい発見があるように思う。
知識をつけるための情報収集は必要なことだが、それに終わるのではなく、自分の考えを発する場所を作ることが必要だと感じた。
なので、これから先ブログを書いていく意味はあると思った。
もう少し常識にとらわれず、「自分はこう考えた」などの意見もどんどん発していこうと思う。
自分の意見が正しいということを証明するための手段として、今回この本で学んだ方法を利用してみたい。