読書感想ブ⑦:数の悪魔 作者:エンツェンベルガー
本の紹介
「算数・数学が楽しくなる12夜」という副題がある。
算数嫌いの少年ロバートの夢の中に悪魔が出てきて、その悪魔に数字の魅力を教えられ少しずつ少年が算数を好きになっていくというストーリー。
自分は子供の頃算数が一番好きで、計算式の答えが1つになることや、軽い証明などを解くのが頭に良い刺激があってすごく楽しかった。
こういう本は昔からよく手にする。
クイズと算数の違いは自分の中ではない。
勉強というよりも、クイズを解いているという感覚だった。
この本は、12の項目に分かれている。
- 1の不思議
- 0はえらい
- 素数の秘密
- わけのわからない数と大根
- ヤシの実で三角形をつくる
- にぎやかなウサギ時計
- パスカルの三角形
- いったい何通りあるの
- はてしない物語
- 雪片のマジック
- 証明はむずかしい
- ピタゴラスの宮殿
「0」という数字は本当に不思議で、昔「0」だけを取り扱った本を読んだことがある。
他にも面白い公式が紹介されていたり、数の特別な名称などが紹介されている。
この本は、算数きらいな子供にオススメだと思う。
勉強として学ぶの人には少し退屈な気がするし、算数は「自分の頭でいかに理解できるか」が大事なので、できるだけ面白いと思えるような本を読むと良い。
数学の楽しさは、プログラミングの楽しさと同じだと思う。
この本に限らず、数には美しさがある。
公式にも同じように美しさを感じる。
この美しさはプログラミングのコードにも通じている気がする。
また、悩んでいたものが解けたときの快感は、2つとも同じでたまらなく嬉しい。
最近悩むことが多く体力を使うが、その分解決できることが増えてきて、仕事が楽しくなってきた。
いろいろセミナーで発表している人を見ていると、自分の知識を披露したり、新しい発見を共有したりするときに興奮しているように見える。
「わかった」となったときのあの快感はなんと言うのだろうか、あの快感を何度も体験できる職業として、プログラマーはすごくやってて面白く感じる。
また、得た知識は古くなって使えなくなるかもしれないが、その思考回路が無駄になることはない。
自分のスキルを向上させたい人に、プログラマーはうってつけである。
なぜここまでしつこくいうかというと、自分自身やるまではプログラマーに対する印象はすごく悪かったからである。
知識もないし、頭を常に使わないといけないし、黒い画面を見て何か操作しないといけないし、ずっとパソコンに向かってないといけないし、っと悪いイメージしかなかった。
しかしいざやってみて、その印象は180度変わった。
他にも悪い印象を持っているという人は、これを読んで少しでも興味をもっていただけたら幸いである。
面白い公式まとめ
「ドラゴン曲線」「ナルシシスト数」「カオス理論」など面白いものがいっぱいある。
うんちくになるため知っていて損はなさそう。
まとめ
自分は算数は好きだけど、数学は嫌いだった。
数学は暗記がメインで、面白くなかったから。
ただあまり深く学んだわけではないので、深く勉強をしたら面白いのかもしれない。
算数で学んだことが、少なからず今の職業に活きている気がする。
勉強してきたことが無駄にならなかったので嬉しい。
偶然下記のページを見つけて感動した。
少し高度だけど、これを算数とかでも同じようプログラミング化して、苦手な子でもわかりやすいように視覚化して説明ができれば、もっと多くの人が算数を楽しいと思える日が来るかもしれない。
算数の楽しさは自分で気づかないとわからないので、多くの人と共感できたら嬉しい。
同じことは、プログラミングでも言える。